文章心理学は文章がコミュニケーションの

道具であるとともに、それを書く人の心の表現であり、その人柄の特徴を示すものであるから、心理学的研究の対象になりうる。

波多野完治(はたのかんじ)(1905―2001)は城戸幡太郎(きどまんたろう)の示唆により文章心理学の研究に入ったが、1935年(昭和10)に出版された彼の著書『文章心理学』は、この領域の研究に先鞭(せんべん)をつけたものである。

彼はその後もほとんど独力でこの領域の研究を開拓していったが、65年(昭和40)に始まる『文章心理学大系』全6冊の刊行によって、文章心理学は日本の心理学のなかに確固とした地位を築いた。

文章心理学は言語学(国語学)と心理学との学際的領域を扱う学問であるが、波多野完治は本来、心理学者であったから、彼の文章心理学も心理学的色彩が強く、社会心理学(社会学的心理学)、実験心理学、精神分析学、およびサイバネティックスによって支えられている。

筆跡学は筆跡による人間の

性格分析を理論的に追究する学問である。

字の書き方(はね・止めの仕方など)や文字の大きさなどで、書いた人物の性格や心理を分析できると主張するもの。

また筆跡を矯正することで、性格を矯正できると主張する。筆跡鑑定と同じく、人が判断する。

特に筆跡心理の学問研究活動が顕著なフランスでは、筆跡診断士という国家資格が存在し、企業の人事採用では採用応募者の履歴書を筆跡診断士が診断するなど雇用審査に大きく影響を与えている。他にも教育機関での進路指導などとしての活動がある。

ただし、この診断を採用していると掲載する企業は確認されていない。

また教育機関でも同様に確認はされていない。

書相学或いは筆跡心理学などとも呼ばれるが、心理学としては分析結果と本人の性格の一致を支持するような実験結果はでておらず、疑似科学の一分野として扱われている。

また、筆跡学は、「筆跡性格学」、「筆跡心理学」、「筆相学」などとも呼称されている。

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